タレント「山崎怜奈」受験の合否との向き合い方 受験諦めなかった理由、インタビュー後編

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西岡:桜木先生が言いたかったのは、「縁があったり、チャンスがあったりしたら、とにかく飛び込んでみるべきだ」ということだったのだと思います。その点を、山崎さんは非常に強く意識されていたのだろうな、と。

山崎:そうかもしれません。また、私は「ダメでもいい」とも思っていました。受験で落ちたとしても、それもまたいい経験になるのかな、と。

西岡:なるほど。山崎さんとしては、受験に落ちるのは怖くなかった、ということでしょうか。

山崎:もちろん落ちたくないとは思っていましたよ。でも、アイドル時代は、人と比べられたり、ダメだと思われていると感じるのは日常茶飯事だったんですよね。

いろんな競争があって、その中で評価されることは当たり前です。逆に、「受験に落ちたからって、自分のことを評価する1つの分野がダメだったということでしかない」と感じていたように思います。

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西岡:よく、受験に落ちたときに、「自分のすべてがダメだと、レッテルを貼られた気分になる」という人がいますが、そうではなかったわけですね。

山崎:受験に落ちるというのは、アイドルとしての自分の感覚で言えば、「ファンの方と相性が合わなかった」「アンチと自分が合わなかった」みたいな感覚でしたね。

実際に受験して得た学び

西岡:山崎さんならではの感覚ですね。実際に受験してみて、どうでしたか?

山崎:私は、AO入試(現在の総合型選抜)と一般入試の両方を受けたのですが、楽しかったですよ。センター試験(現在の共通テスト)の会場の雰囲気は今でも覚えていますし、あれは受けないとわからないと感じました。

また、AO入試の際に大学の先生とお話しさせていただいたのですが、それも私にとって非常にプラスな経験になったと思います。冷静に考えると、この年齢の若者が、何かの分野でトップを走っている大学の先生とお話しする機会なんて、なかなかないですよね。

西岡:受験自体も、楽しまれていたんですね。そういう感覚で受験をするというのはとてもいい発想だと思いますし、多くの若者に伝えたいことだなと思います。

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西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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