記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。連載を再構成し、加筆修正を加えた新刊『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』が、発売後すぐに3万部のベストセラーとなっています。第123回は、先生からの言葉をすぐに理解する子と悩む子、どちらが伸びるのかについてお話しします。
先生の言葉をすぐ理解する子と悩む子
突然ですが、みなさんはどちらのタイプの受験生が東大に合格しやすいと思いますか?
A:先生から言われたことに対して、「なるほど!わかりました!」と反応する受験生
B:先生から言われたことに対して、「うーん」とすぐには答えを出さず、考え込む受験生
指導者側として、教えやすいのはAタイプの受験生です。「こうしたほうがいいよ」という言葉に対して、素直に「わかりました!」と言ってくれるほうが、教える側としては楽です。
対してBタイプの受験生は、「こうしたほうがいいよ」と言っても、「でも、こういうことも考えられますよね?」「これって本当にそうなんでしょうか」と、すぐには受け入れずに、考える時間が長く、指導者側も苦労する場合が多いです。
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