金利上昇でもマンションの資産価値向上「4要素」 立地や仕様でもない「一番の鍵」を握るのは?
具体的には
2.建物仕様
3.管理状況
4.価格妥当性
の4要素だ。
マンションの資産価値を高めるうえで、この4つを磨き上げることが大切になってくる。
生活の利便性に大きく関わる要素で、駅からのアクセスをはじめ、最寄り駅がターミナル駅かどうかなど、“いわずもがな”の部分と言える。
また「近隣エリアが再開発の予定地」などの要素も資産価値に影響する。
さらに立地では、ハザードリスクも関係する。リスクそのものよりも、マンションとして「どのようなリスク対策がなされているか」に重きが置かれる。
対策例としては防災用倉庫の有無、水害時の止水板設置の有無、電気設備等への浸水対策などが挙げられるだろう。
駅からのアクセスなどわかりやすい価値だけでなく、リスク対応を含めたハザードリスクなどの複合的な観点から「立地」を見ることが大切だ。
共用施設の“コスパ”もチェック
マンションの建物仕様は、専有部分と共用部分に区分される。
専有部分は居住スペースで水回り設備のグレードや、間取りの使い勝手など生活利便性の高さが基準となる。わかりやすい要素なので、マンションを選ぶ時に重視する方も多いだろう。
一方、見えない部分の要素も資産価値に影響してくる。
たとえば床や天井の構造はどうなっているのか(二重床、二重天井)、コンクリートの強度はどうなっているのかなどの部分だ。
同じ価格帯なら、遮音性やメンテナンス性が高い二重床、二重天井を有するマンションが選ばれるのは当然だ。目に見える設備は後々リフォームで改善できるが、内部の仕様は簡単に変えることが難しいことにも留意しておきたい。
また共用部に関しては、豪華なゲストルーム、コンシェルジュサービスなどを備えるマンションも少なくない。
確かに多彩な施設を有するマンションは魅力的だ。ただし付加されるサービス、施設が多ければ当然管理費も高額になる。
またコストパフォーマンスに見合っているかどうかも関係する。
たとえばキッズルームにしても、多くの住人が利用するのであれば「価値ある施設」だと言えよう。しかしある程度の築年数を経たマンションの場合、利用する子どもがいなくなったまま放置されているケースも少なくない。
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