いなば食品、大炎上でも「不買運動」が起きぬ理由 キリンはあれだけ盛り上がったが…どこに違いが?
一連の騒動は、東洋経済オンラインでの筆者コラム「いなば食品『怪文書発表』がマズいこれだけの理由」などを通して拡散し、多くのネットユーザーの興味・関心を招いた。
また「炎上系」と呼ばれるインフルエンサーのもとには、新たな告発がタレコまれているようで、厳しい社内規律などの新たな疑惑が、日を追うごとに伝えられている。
追加情報の真偽はさておきながら、先述のプレスリリースのみでは対応が不十分に感じられ、いまなお消費者の疑念は払拭されたとは言えない。しかし、不買に言及するSNS投稿はチラホラ見られるが、ここまで企業が炎上したことを踏まえると、その数はさほど多くないようにも感じられる。
思い出される、キリン不買運動
食品メーカーと「不買運動」と聞いて思い出すのは、つい数カ月前に起きた缶チューハイ飲料「キリン 氷結無糖」をめぐるものだ。経済学者の成田悠輔氏を広告に起用したところ、同氏による過去の発言に批判的な人々が、SNS上で「#キリン不買運動」のハッシュタグ付きで、抗議の投稿を拡散。結果としてキリンは、広告展開を取りやめた。
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