日本人の「食欲」は世界をどう変えた? 鈴木裕明著
グローバル社会の中で、日本人の美食好きは、はたして世界にどんな影響を与えてきたのかを、商社で世界の食料の流れを分析する経済アナリストが読み解く。たとえば、マツタケ、イベリコ豚、サケなどは、日本人が注目したことにより高級食材になったり産業が興ったりして、輸出国に経済効果をもたらしている。逆にマグロは、日本人が好んで食べることによって資源の枯渇が唱えられている。
グローバリゼーションによって、食材は世界市場を駆け回るようになった。それは好むと好まざるとにかかわらず、先進国も開発途上国も巻き込んでしまう。ならば、開発や貿易の弊害を最小化し、利益を最大化する努力をしようとも論じている。
メディアファクトリー新書 777円
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