「聞くプロ」がさりげなく実践している3つのこと これがカギ国山ハセンが勧める「喜『驚』哀楽」

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食レポ、つまり、食べ物を実際に口にして、味や香り、食感を紹介するレポートの第一声は、「うまっ」「美味しい〜」「新感覚です!」など、驚きや感動を表すシンプルで短い言葉がほとんどです。しかし、この短い一言があることで、その後の会話がどんどん促進されていきます。

普段の会話においてもこの食レポ感覚でのリアクションを取り入れると、お互いの興味関心を交換する熱の温度は上昇間違いなし。一つのお手本として参考にしてみてください。

「喜『驚』哀楽」で表情豊かに

「短いつぶやき」のリアクションを実践するときは表情豊かに。

イメージは「喜怒哀楽」ならぬ「喜『驚』哀楽」です。

「喜」は、話を聞いている途中や最後に、「今日お会いして、この話を聞けてよかったです」と喜びを伝えることです。

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「楽」は、対話を楽しんでいる気持ち。「すごいなぁ」「いいですね!」「聞いていてワクワクします」など、ポジティブな感想はどんどん口にしましょう。

「哀」は、本気で悲しんでいるのではなく、場を盛り上げるための演出に近い表現です。「自分は全然できていませんでした」「もっと早く知りたかったなぁ」といった、相手の話の価値の高さを間接的に伝える、実はポジティブな意味合いです。

そして、「驚」。私が特に積極的に口にしているのが、「驚き」を表すリアクションです。

たった一語の「え!」だけでもいいのです。相手の話を聞きながら、初めて知る情報に触れたときに、ぜひ声に出してみてください。

「それは知らなかった!」という驚き、感嘆の気持ちをそのまま外に表すだけでも、相手にとってはポジティブな反応になります。

「おや、この情報についてハセンさんは知らなかったのか。ならばもう少し丁寧に話してあげよう」と解説モードへと転換し、さらなる「え!」や「へぇ〜」に発展していきます。

もちろん、既知の情報に対して知らなかったように振る舞う必要はありませんが、少しでも興味のアンテナが立ったら「驚き」のサインを送るのがおすすめです。

そこで初めて出会う事実や価値観、ものの見方を、生身の人から聞けるチャンス、つまり「学び」につながります。

ちなみに、「え!」にも、小さくつぶやくように発する「え」や、目を見開いて大きな声で言う「えぇ!!」、低いトーンの声と真顔の表情で放つ「えっ!」など、いろいろなバリエーションがありますので、私は状況に応じて使い分けています。

リアクションそのものを単調にしない、というのも大事なポイントです。シンプルで短い感情表現をこまめに口にするよう、ぜひ心がけてみてください。

国山 ハセン 映像プロデューサー、元TBSアナウンサー
くにやま・はせん / Hasen Kuniyama

1991年生まれ、東京都出身。中央大学商学部卒業。2013年4月、TBSテレビに入社。『アッコにおまかせ!』『王様のブランチ』『ひるおび』などの情報バラエティ番組のアシスタントや進行役、朝の情報ワイドショー『グッとラック』のメインMC(司会)などを務めたのち、2021年8月からは報道番組『news23』のキャスターを務めた。数々の現場取材を経て2023年1月に独立し、ビジネス映像メディア「PIVOT」に参画。現在は、番組プロデューサー兼MCとして、英語や資産運用、教育など、ビジネスパーソンのスキル向上に役立つ「学び」に特化したコンテンツを、アプリやYouTube上で日々発信している。

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