あの「赤ちゃんタレント」が持つ天賦の才能 「かわいい」だけでは務まらない
テレビドラマやCMなどで目にする、赤ちゃんタレント。さすがにかわいいなぁ……という子もいれば、「この子だったらウチの子のほうが100倍かわいい!」などと身内で盛り上がるケースもあるだろう。愛するわが子の記念になるなら、赤ちゃん雑誌のモデルぐらいに応募を考えたことのある親御さんも多いのではないだろうか。
ふと疑問に思う。いわゆる「売れっ子赤ちゃんタレント」とは、いったい何を基準にどうやって選抜されるのだろうか。TBS『この差って何ですか?』(次回は6月28日<日>よる7時放送)取材班は、「売れっ子赤ちゃんタレント」と「普通の赤ちゃん」の差を調べるべく、業界最大手のテアトルアカデミー・赤ちゃんモデル部マネジャー森崎智美さんに話を聞いた。
条件は「顔」ではない!
意外なことに、赤ちゃんタレントに求められるのは「顔」をはじめとする「容姿」のよさではなかった。当たり前だが、もちろん演技のうまさなどは、まだ、まったく関係ない。
森崎さんいわく、あらゆるところでひっぱりだこになる「売れっ子赤ちゃんタレント」は、「他人に抱っこされても笑顔でいられるかどうか」が最大のポイントなのだという。
特にドラマや映画など、大勢のスタッフと大勢の出演者がいる現場では、赤ちゃんのご機嫌や状態でスケジュールを大幅に狂わせるわけにはいかない。もちろん、おむつのCMや赤ちゃん用品のパンフレットなど、赤ちゃん自身が主役の場合は、容姿のかわいらしさやメーカーのイメージにあっているかどうかも大事なポイントにはなるが、ぐずったり泣いたりせず、予定どおり撮影が進行できるのは、予算を管理する制作サイドにとってはとてもありがたいことなのだ。
「どんな大人に抱かれても泣かない」
それにしても、そんな赤ちゃんが本当にいるのだろうか? にわかには信じがたい話だ。そんな取材班の前に現れたのは、テアトルアカデミーのナンバーワン赤ちゃんは佐藤一和(いつわ)くん。0歳9カ月の赤ちゃんだ。