実力とやる気のある社員がいて、無駄のない組織があり、組織として当たり前のことをきちっと実践している。言わば、社員のWell-beingと会社のWell-doingが両方達成されている状態をつくることが、真の働き方改革です。
日本企業がやめるべき慣例は
そう考えると、日本企業の中には、やめるべき慣例がたくさんあります。
たとえば、報連相。新入社員がやる分にはいいかもしれませんが、課長や部長になってもお互いに報連相をやっているようでは厳しいでしょう。
次に、ミーティングはしているけれど、決めない、ということ。これも無駄です。それを避けるためには、「いつまでに」という時間軸を決めていくことが大事です。
また、上司が言ったことに対して、おかしいなと思っても、まずは「おっしゃるとおり」と忖度することから入る。こんな言い方もやめてほしい。無駄の再生産になります。
それから、事前調整。ミーティングで話すのと同じことを、なぜか一生懸命根回しでも話している。すべてが不要とは言いませんが、行きすぎた根回しは時間がかかってしょうがない。
もし、これらについて思い当たる節があるという方には、本書は改革のヒントをくれるはずです。
本書のタイトルは、『最後は言い方』となっています。
しかし、「最後は」と言う前に、もっと日常的に、家庭でも、職場でも、自分の思うことを伝えていってほしい。たくさん話すことです。
日本人には、「もっと伝えましょう。会話なしに、言い方も何もあったものではないですよ」と言いたい。そして「『最後は言い方』を大切に」と伝えたいです。
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