「子供に宿題出さないで」底辺校の親の"無理難題" 東海地方で30年働く先生が語った事(第2回)

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このように鈴木先生の高校に通う保護者が過敏になってしまう理由の1つとして、鈴木先生は「不登校」の増加を理由に挙げます。

「地域の”底辺校”と呼ばれるような私が勤める高校に通う生徒には、中学校で一度、不登校になっている生徒も多いです。

そうすると、親が『とにかく学校に行けている状態を崩したくない』と考えている場合もしばしばあるのです。

ある生徒の親から『私たちの子どもが、中学生のときに不登校になって、家族がどんなに苦労をしたのか、先生たちは知らないですよね』と言われたことがありました。そういう家庭の親は、とにかく徹底して子どもの味方をしてしまうように感じています」

過剰に子どもを保護するのはいいことか

少子化もあり、1人あたりの子どもに大人が注ぐリソースや時間が増えているとみられる令和の現在。

先生からの教えを「成長のため」と親が容認してきた時代から大きく様変わりし、過剰に子どものことを保護するようになったケースについても、改めて考えていかなければならないと、30年以上教育困難校に務める鈴木先生の事例を聞いていて痛感しました。

鈴木先生への取材の第3弾では、コロナ禍での教育困難校の変化を取り上げます。

濱井 正吾 教育系ライター

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はまい しょうご / Shogo Hamai

兵庫県出身、1990年11月11日生まれ。「9浪はまい」のニックネームでTwitterやYoutube、テレビ出演などを行っている。大阪産業大学経済学部経済学科に入学後、龍谷大学経済学部現代経済学科に編入学し、卒業。 高校時代にいじめを受けたことから、いじめっ子を社会的に偉くなって見返したいと思い、在学中から仮面浪人として受験勉強を4年間続ける。大学卒業後、証券会社に契約社員として就職したが10日で自主退職、同月中に配置薬会社に再就職。昼は会社、夜は予備校という生活に。同社退職後は受験勉強に専念し、9浪で早稲田大学に一般受験で合格し、2018年に教育学部国語国文学科入学、2022年卒業。現在はカルペ・ディエム所属。

Facebook: https://www.facebook.com/shogo.hamai/
 

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