
(写真:三菱マテリアル)
インフレが進み、地政学リスクも高まる中、金と暗号資産「ビットコイン」は2025年に史上最高値を更新した。本特集「今こそ知りたい『金』『暗号資産』」を読めば、資産防衛のために今できることが見えてくる。
トランプ米大統領の相互関税に株や債券の市場が振り回される一方、先行きの不確実性を背景に金(ゴールド)の価格は史上最高値を更新している。過去の金価格を知る投資家は買われすぎと考えているようだが、金価格が新たなステージに入ったとみる専門家は多い。
今は米国が世界の震源地なので、米ドルや米国債へ避難するより、無国籍通貨である金に資産の一部を避難させるのが賢明だろう。事実、資産の中で、預金や株と違い、利子や配当を生まない金の割合を増やすべき、との声が増えている。実際に金に投資するにはどんな手順を踏んだらいいか。
国内で金に投資するには、主に以下の方法がある。
まず金の現物に投資するのが「金地金(じがね)」「金貨」「純金積立」だ。また金価格に連動した投資成果を期待できるのが、金の「投資信託」や金の「ETF(上場投資信託)」。さらには、金の上昇局面のほか下落局面でも利益を上げられる、セミプロなど上級者向きの「先物取引」や「CFD(差金決済取引)」などもある。

① 金地金
・毎日午前中に価格公表 今は1キログラム1700万円
金の現物投資、中でもオーソドックスなのは、インゴットともいわれる「金地金」だ。
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