歌舞伎町「夜パフェ専門店」が繁盛する納得の理由 恋人2人が経営する店に見える「やさしい多様性」

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(撮影:梅谷秀司)

今後、ロイトシロをどのようなお店にしていきたいか聞いてみた。

和志「ようやくコロナが落ち着いて、イベントとのコラボや、企画の案件をいただくようになったので、そういうのに力を入れていきたいです。歌舞伎町だけにとどまっていたので、もっと多くの人に周知してもらいたい。メディア露出もどんどんできたらと思います」

玄太「わかんない。まあ、お店が末永く続いたらいいですね」

和志「今は2人で回せる規模でね。もうちょっと人がたくさん来てくれたら、何か考えたいです」

2人の今後についてはどうなのだろうか。日本では同性婚は認められないが、ずっとパートナーでいようという、いわゆるプロポーズ的な意思表示はあったのか? 

2人「ないです(笑)」

玄太「現状では結婚できないし。結婚ができるようになったら、したいなぁと思うときはありますけどね」

和志「現状維持でいいんじゃないかなと思ってます」

欲があるようで、ないようでもある。2人は似ているようで、似ていないようでもある。常にマイペースかつ本音で生きる2人が営むお店も、2人の関係性も、きっとこれからも平和かつ穏やかに続いていくのではないかと感じた。

肥沼 和之 フリーライター・ジャーナリスト

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こえぬま かずゆき / Kazuyuki Koenuma

1980年東京生まれ。大学中退後、広告代理店勤務を経てフリーのジャーナリストに。

社会問題や人物ルポ、歌舞伎町や夜の街を題材に執筆。陽が当たりづらい世界・偏見を持たれやすい世界で生きる人々や、そこで生じている問題に着目した記事を書くことを使命としている

著書に『炎上系ユーチューバー 過激動画が生み出すカネと信者』など。新宿ゴールデン街「プチ文壇バー月に吠える」、四谷荒木町「ブックバーひらづみ」の店主でもある。

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