消費者の関心は企業の想いへの共感に変わった 所有の喜びだけではもうモノは売れない
なぜ今、ブランディングデザインが必要なのか
私が広告会社の電通に入社したのは2009年のことです。フェイスブックやツイッター(現・X)などのソーシャルメディア(SNS)が普及し始めていたものの、まだまだ一般的ではない時代で、当時はテレビ・ラジオ・新聞・雑誌などのマスメディアが情報の中心でした。
当時と比べると、広告業界を取り巻く環境も大きく変化しました。
私が特に影響を感じている、大きな変化は次の4点です。
大きな変化の1つ目として、伝える手段の多様化があります。
2009年頃は、4マス(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)と呼ばれる、マスメディアが情報の中心でした。これらは広告費が高額なので、マス広告を発信できるのは一部の大企業に限られていました。
しかし現在は、SNSなどの普及によって情報発信が手軽になり、小さいブランドや個人のお店も情報を発信することが可能になりました。また、お客様自身が情報を発信することができるようになり、クチコミの力も以前と比べて大きくなりました。
ブランドの情報をお客様に伝えるための手段が、当時と比べて多様化し、選択肢が豊富になったのです。
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