東京と大阪にある「日本橋駅」、意外に多い共通点 ニホンバシとニッポンバシ、読み方は違うが…
つまり東西の日本橋駅とも、すべて地下駅であるうえに、2事業者3路線が交わることも共通しており、都営浅草線を除けば所在地の表記も同じだ。しかし両駅を降りて地上に出てみると、雰囲気はかなり異なる。
東京メトロの日本橋駅は、高島屋日本橋店やコレド日本橋などの大型商業施設が目につく。1933年に建造され、重要文化財に選ばれた高島屋本館は今も現役。コレド日本橋は対照的に、白木屋が東急百貨店日本橋店を経て生まれ変わったものだ。
ビジネス客が目立つ東京の日本橋
最近は、高島屋新館やコレド日本橋が入る建物を含めて、高層ビルが目立つようになった。高層ビルのほとんどはオフィスが占めており、近年の日本橋は買い物客だけでなくビジネス客も目立つようになった。
都営浅草線の日本橋駅がある昭和通り沿いは、さらにビジネス色が強くなっており、華やかな商業施設は目にしない。金融街として全国的に知られる日本橋兜町が、東側に隣接していることもあって、証券会社の本社なども目に入る。
大阪の日本橋駅がある交差点は、上に阪神高速道路が走っている。交差点のすぐ北には飲食店が軒を連ねる道頓堀通りの入り口があり、南東側には大阪の台所と言われる黒門市場が広がるなど、東京の日本橋より庶民的な雰囲気が強い。
堺筋を南に進むと、こちらにも高島屋がある。ここは昔、松坂屋大阪店だったが、松坂屋の移転に伴い、難波に本店がある高島屋の東別館となった。こちらも重要文化財に指定されており、百貨店の歴史などを展示した史料館が入っている。
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