東京と大阪にある「日本橋駅」、意外に多い共通点 ニホンバシとニッポンバシ、読み方は違うが…
日本という国の読み方は、「ニッポン」と「ニホン」の2通りある。法律でどちらか一方に決められてはいないそうだが、NHKでは正式の国号として使う場合は「ニッポン」、そのほかの場合は言葉に応じて読み分けているという。
そして駅名にも、「ニッポン」と「ニホン」がある。よく知られているのが、東京都と大阪府の日本橋駅で、前者は「ニホンバシ」なのに対し、後者は「ニッポンバシ」と発音する。
この2つの駅、字面以外にも似ているところが多い。まずは駅名の由来になっている橋が、ともに江戸時代の初期に架けられている。
東京と大阪の日本橋
東京の日本橋は、江戸幕府が開かれた年、当時は平川と呼ばれていた川に架けられたもので、まもなく五街道の起点に定められた。その後の川の付け替えで日本橋川に名を変え、高度経済成長期に首都高速道路が上を通るようになった。
大阪の日本橋は、江戸初期に開削された道頓堀川を渡る、紀州街道(堺筋)の橋として生まれた。川の名前は、堀の開削に尽力した安井道頓の名を取ったものだ。ちなみに道頓堀の象徴といえる戎橋は、日本橋から500mほど西にある。
かつては路面電車が橋の上を走っていたことも共通するが、どちらも1970年前後に廃止された。
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