各話ごと振り返る「不適切にも」の凄いポイント 最終回はルールを壊して未来を変えられるか

拡大
縮小

第3話:可愛いって言っちゃダメですか?
ホップステップジャンプ回。『不適切〜』の真価が顕著になった。

昭和のバラエティ番組『早く寝ナイトチョメチョメしちゃうぞ』に純子が出演、ハラハラ見守る市郎。令和の生放送『ツツミンの!プレミアムサタデー』では不適切行為によって司会が降板、八嶋智人(本人役)が代役で奮闘する。

ドラマの中で、八嶋の所属する劇団カムカムミニキーナの公演の告知を行い、実際に公演中の演目で(筆者はその日にちょうど観に行っていた)、SNSでも盛り上がるという展開が、ライブ感を作り上げた。

第4話:既読スルーしちゃダメですか?
令和に慣れてきた市郎。スマホも使えるようになるが、SNSのコミュニケーションのルールがわかっていない。SNSは表面的なものであり、本気でコミットするものではないと渚から教わる。

インティマシーコーディネーター(トリンドル玲奈)も登場し、セクシャルな表現の境界線と、タイムパラドックスの境界線を重ねて描いた。どちらも超えるとえらいことです。

予想だにしなかった急展開

第5話:隠しごとしちゃダメですか?
第3話に続いて盛り上がった回。だがそれはシリアスなほうに急旋回する。

純子の夫・ゆずる(錦戸亮、古田新太)が明かす、1995年1月17日の早朝の話。笑ってばかりいられない緊張が走った。

第6話:昔話しちゃダメですか?
「死ぬのがマイナスなんじゃなくて、むしろ大人になった渚っちにこうして会えたことがプラスなんだ」と自身の運命を肯定する市郎。第2話で、今できることをやると言っていた市郎はブレていない。どんな運命でも彼は“今”を生きる。そして市郎は純子を令和に連れていき……。

第7話:回収しなきゃダメですか?
令和にきた純子は美容師のナオキ(岡田将生)とデートする。ナオキは現代っ子で、デートしたからといって純子のことをさほど深く考えていない。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT