未曾有の危機に立ち向かう再生可能エネルギーの未来《4・最終回》エネルギーシフトの実現に向けた挑戦が始まる
最後に「マインドシフト」であるが、かつてなく人々のエネルギーに対する関心が高まっている今、自らエネルギー源を選び、エネルギーの使い方を考えるという自発的な動きが定着していくことが大事である。そのためには、確実な情報公開と成功体験が必要である。
今夏の大幅な節電も単なる我慢ではなく、必要な分だけ適切にエネルギーを使い快適に暮らせるという成功体験を実感する場となるかもしれない。このことがエネルギーに対する人々の認識を大きく変えると考える。
長い地球の歴史の中で、化石燃料をどんどん利用できる今は、実は特別な期間なのである。当たり前だが、枯渇性エネルギーはいつか枯渇する。枯渇性エネルギーが使える今のうちに、段階的に再生可能エネルギーに転換していくことがわれわれ世代の責任なのではないだろうか。
(写真:地熱発電所 東京電力)
ふじつ・ともこ
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