自慢話をするのは、男性に限ったことではない。さとる(55歳、仮名)が、ともこ(54歳、仮名)とお見合いを終えた後に、こんな感想を漏らした。ともこは、上場企業で働く年収1000万円超えのバリキャリだ。
「自分がいかに会社に必要とされている人間か、いかに仕事ができるかをずっと話していました。あと、ワインに精通していて、フランス料理、イタリア料理、日本料理と有名な料理教室で学んだから、プロ級の腕前だともおっしゃっていました。もう話を聞いているだけで、お腹いっぱいになりましたよ」
「そうですか」「すごいですね」と相槌を打っていたら、“自分はできる女”“完璧な女”という話がさらに止まらなくなったという。なので、話を切り上げたくなったさとるは、チラチラと腕時計を見る仕草をした。
「そうしたら途端に不機嫌な顔になって、『もう行きましょうか』と。多分“お断り”が来ると思いますが、そのほうがホッとします」と、さとる。
自慢話をされ、それを心地よく聞く人は、まずいない。
自慢話をする人は、“周りから認めてもらいたい”“すごいと思われたい”という承認欲求が強いタイプだといわれる。一見自信満々な人と思われがちだが、実は正反対で、自分に自信のない人が多い。マウントを取ったりするのもこのタイプだ。
自信のある人は自己肯定感が高いので、人からの評価は聞きしないし、人前で自慢話をしたりしない。
お見合いの席で、自慢話をするのは御法度だと覚えておこう。
話し下手な人のお見合い会話術
では、話し下手な人はどうしたらいいのか。
先日入会したとおる(39歳、仮名)は、これまで一度も女性とお付き合いしたことがなかった。「どのくらいの時間、お見合いしたらよいのですか?」と尋ねてきたので、「1時間程度ですかね」と答えると、悲鳴に近い声をあげた。
「えっ? 初対面の人と1時間も何を話せばいいんですか? どんなにプロフィールを読み込んでいっても、20分くらいで会話が尽きてしまいそうです」
とおるのようなタイプは、1つの話題から話を広げることができずに、一問一答形式の会話をしてしまうことが多い。
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