NTT西日本、辞任社長が語った「改革途上」の無念 顧客情報900万件流出の責任とり3月末で辞任へ
決めた以上、割り切るしかない
――3月末で社長を辞任することとなりました(後任はNTT東日本の北村亮太副社長)。昨年発覚した顧客情報流出は10年前から続いていた問題ですが、なぜ引責辞任を決めたのですか。
今回の事案では、長年にわたり非常に多くのお客様にご迷惑をおかけしてしまった。これは会社としても一定の責任をとらなければならないとの結論に至った。その際には、やはり最高経営責任者である私が責任をとる(べきであるという)ことになった。
まだ(経営改革は)道半ばなので、個人的には本当に残念。ただ、決めた以上は割り切るしかない。今いる社員たちは、(経営改革の重要性などについて)私が言っていたことを理解してくれたはずだ。新体制でも継続してもらえると期待している。
セキュリティ対策はきっちりやっておかないと、会社の屋台骨が崩れかねない。今後大体3年かけて約100億円を投じ、不正監視・点検体制の高度化などを進めていく計画だ。同様の事態を二度と起こさないためには、これぐらいの投資はやらざるをえない。
――社長を退いた後の予定は。別会社に移籍されるのでしょうか。
いや、今後についてはまだ何も決まっていない。まったくの未定だ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら