ホンダ新型「アコード」万人に受けるセダンだった 乗ってわかったシーンを問わない万能さに驚く

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また、走るシーンに応じて選択できる5つのドライブモードも設定。すべてのシーンにおいてリニアで軽快な走りを楽しめる「NORMAL(ノーマル)モード」、快適性を最大限まで高める「COMFORT(コンフォート)モード」、エコドライブをアシストする「ECON(イーコン)モード」、ダイレクトで力強い走りでワインディングを楽しむ「SPORT(スポーツ)モード」を用意。加えて、新型では、ユーザーの嗜好にあったセッティングを設定できる「IDIVIDUAL(インディビジュアル)モード」も追加し、より多様なドライバーの要求に対応している。

ドライブモードスイッチを操作することで、シーンに合わせた走行が楽しめる
ドライブモードスイッチを操作することで、シーンに合わせた走行が楽しめる(写真:三木宏章)

さらにアクセル・オフ時に減速の強さを変えられる「減速セレクター」も装備。ステアリングの左右にあるパドル型スイッチがそれで、右側の「+(プラス)」で減速度を下げる操作、左側の「-(マイナス)」で減速度を増す操作ができる。また、新型では、調整範囲を先代モデルの4段階から6段階に拡大したほか、減速度も増大。減速力が最大となる6段(最小は1段)では、停止間際まで減速することができるほか、アクセルペダルだけで加減速をコントロールできるワンペダルドライブも可能としている。

スポーティさが際立つワインディングロード

ワインディングでの走行シーン
ワインディングでの走行シーン(写真:三木宏章)

まずは、箱根のワインディングを走ってみる。センターコンソールにあるドライブモードスイッチを操作してSPORTモードに設定し、アクセルを踏み込んでみると、とてもスムーズかつシャープな加速感を味わえる。やや急な登り坂でも、グングンと車速が伸びて心地よい。

また、SPORTモードの場合、減速セレクターは設定した減速度に固定される(ほかのモードはアクセルを踏むと自動でモード解除される)。そのため、まるでMT(マニュアル・トランスミッション)車についたパドルシフトを扱っているような気分も味わえる。コーナー手前の減速時は、ブレーキペダルを踏み込みながら左の「-」スイッチで減速度をアップし、制動力をサポート。コーナーを抜け立ち上がる際は、アクセルペダルを踏み込みつつ、右の「+」スイッチで減速度を下げて、加速度を増していく。軽快ながら安定した走りは、まるでスポーツカーのようだ。

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