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急な崖道を軽々と登るカナさん(写真:筆者撮影)
「派手な寺院だねー」
初めて見たチベットの寺院は、かつて、テレビ番組で台湾を取材したときに見た寺院に色使いが似ていた。赤・朱色・水色などのパステルカラーで装飾された建物は、日本のお寺に比べると随分とカラフルな装いだ。
悠然とたたずむ龍と鳳凰
屋根のてっぺんには2匹の黄金鹿に挟まれ、釈迦の説いた教え(法)を車輪に例えた「輪宝」が掲げられている。
寺の扉の上には大きな牙を持った5体のカラフルな龍がこちらを待ち構えていた。ドアの取っ手は黄金の龍の形だ。
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「カザ」のゴンパ(チベットのお寺)(写真:筆者撮影)
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扉の上で5体の龍が待ち構える。日本の狛犬にも似ている(写真:筆者撮影)
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黄金の龍でデザインされた扉の取っ手(写真:筆者撮影)
本堂に入ると、真ん中に仏像があり、その周りには多彩な色使いの装飾が施されていた。
天井にもオレンジで塗られた輪の中に龍と鳳凰が優雅に泳いでいる。
お寺全体から醸し出される雰囲気には、民族独自の美意識があり、その空間には、自身の内面と繋がっていくような、神秘的で、精神世界を想起させる不思議な魅力があった。
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