プラゴミの"ダイエット"ができないジレンマ 環境問題に意識が高くても行動を伴うのは困難

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2050年には世界人口の7割以上が都市に住むことが見込まれており、これまでのライフスタイルを続ければ、都市部の温暖化ガスはさらに増える。

鈴木さんは現在も、プラゴミ量の計測を月1回のペースで続けている。仲間と一緒に横浜港へ続く大岡川周辺でゴミ収集活動なども継続。「都会に住む人々こそ、自然や環境に配慮した生活をすべきです」、そう鈴木さんは主張する。

地球環境のため一人一人にできることとは

ゴミ拾いをする市民たち
横浜市内でのゴミ拾いの様子。個人でできる環境配慮活動はさまざまだ(写真:鈴木さん提供)

プラゴミ削減は地球環境に配慮した行動の一例だが、他にも生活周りでできることはたくさんある。

環境省によると、衣食住、移動、レジャーなど個人の活動から排出される温暖化ガスは消費ベースで6割を占める。他方、個人が「何をしたら良いのかわからない」といった疑問に答えるために同省は「ゼロカーボンアクション30」を公表している。

中には、「エアコンの使用時間の短縮」や「宅配便を1回で受け取る」といった比較的容易にできる事もある。こうした行動は、CO2削減の効果が小さいものの、大勢が意識して行動すれば、「雨垂れ石を穿(うが)つ」効果が期待できる。

ゼロカーボン行動の一例
「ゼロカーボンアクション30」で紹介されている行動例とCO2削減量(画像:「ゼロカーボンアクション30」HPから一部抜粋し作成)
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