そしてもう1つ、やりたい大きなことは里親になることだ。
「里親里子制度を活用して、子どもを育てたいと思っています。今までも学校に行けない子どもと遊ぶボランティアに参加したりしていて、その中で今困っている子どもにもっと何かできたらと考えていました。
私は幼少期に親の虐待とネグレクトに苦しみ、学生時代は不登校の期間もありました。今後は自分の幼少期のように傷ついた子どもに寄り添いたいです。そうすることで、私自身も癒やされていくように感じるからというのもあります。自分で子どもを産むことに特にこだわりはなくて、今里親を必要としている子どもにちょっとでも何かできたらと考えています」
こうした子ども、社会との関わりを考えられるようになったのは、お金の余裕ができたのも大きいそうだ。お金と時間の余裕ができたことで、気持ちのゆとりもでき、ゆっくり丁寧に人と関わっていきたい思いが強くなってきた。
「新しいことにはどんどんチャレンジしていきたいです。やりたいことをやると、その先にさらにやりたいことが見えてくるものです」
節約とは本当に大切なことに気づく方法
ゆみにゃんさんにとって節約とは、目には見えない本当に大切なことに気づく方法だったという。
「以前の私はブランド品とか美容とか、目に見えることにとらわれすぎていて、お金を使いマウンティング戦争をしていたんですよね。
節約をする中でそういうものを手放していって、やってみたかったことにチャレンジしたり、ボランティアをしたりして、何か目に見えないもののほうが自分の心を満たしてくれることに気づいたんですよね。物質主義から脱して本当に大切なものに気づくことができました」
今までの人生は苦しいことが多かったという。子どもの頃の親の虐待、不登校になった学生時代。社会人になって念願の会社に入れても、連日の長時間残業とストレスで買い物依存症に。離婚を経験した後に、詐欺に立て続けにあった。
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