「バウムクーヘン界隈」が盛り上がっている背景 老舗ユーハイムが「博覧会」の旗振り役も
バウムクーヘンと言えば、百貨店や街のケーキ屋やパン屋、コンビニまでさまざまなところで売られている日本ではおなじみのお菓子だろう。カヌレやマリトッツォなどさまざまなスイーツが台頭する中で、定番の地位を築いてきたバウムクーヘンだが、ここへきて静かな熱狂が起きている。
全国で開催される「バウムクーヘン博覧会」
1月下旬の週末、東京・池袋の東武百貨店は多くの人で混み合っていた。お目当ては「バウムクーヘン博覧会」だ。6日間にわたって開かれた博覧会では、47都道府県の196ブランド、約300種類のバウムクーヘンを展示販売。
クラシックなタイプからチョコやイチゴ味、ハードタイプ、ソフトタイプ、インスタ映えするものなど、多種多様なバウムクーヘンが並ぶ。会場を歩く人から、「バウムクーヘンって、こんなに種類があるんだね!」「どれを選ぼうか迷っちゃう」といった声も上がる。
筆者が訪れた28日には、売り切れが続出していた。各地から出店した18のブースで、行列ができたところもあり、出店者が「店舗を休業して焼きに帰らないと、もう商品がない」とうれしい悲鳴を上げるケースも。
テレビ取材が入ったこともあり、主催者の予想を16%も上回る売れ行きで終了。今後も2月末から4月にかけて、神戸阪急、そごう広島、大丸札幌などで開催が予定されている。
この博覧会を仕掛けているのが、ユーハイムだ。2016年のそごう神戸(現神戸阪急)を皮切りに、各地の百貨店で累計27回(1月末時点)も開催されてきた。
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