「フルーツの高野」が新宿の名所となった軌跡 フルーツ食べ放題やアフタヌーンティーも

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タカノフルーツパーラー
2025年で140周年を迎えた新宿高野。4月末まで苺フェアを開催中だ。希少な品種の取り扱いなど、「フルーツ文化の発信」を目指した取り組みが注目される。写真はタカノフルーツパーラー新宿本店(写真:新宿高野)

日本において、苺はある種特別な地位を占めている。クリスマスケーキやショートケーキに苺は不可欠。本来は春に旬を迎える果物だが、真冬の12月から出回り、価格も冬の時期に跳ね上がる(農林水産省令和5年青果物卸売市場調査報告、産地別)。

ブランド苺の種類も増え続けており、一昔前は苺の産地と言えば栃木だったが、今は多くの産地がある。ちなみに、収穫量の多い県と品種を1位から5位まで挙げると以下のようになっている(農林水産省資料より)。

1位 栃木県 とちおとめ
2位 福岡県 あまおう
3位 熊本県 ゆうべに
4位 静岡県 紅ほっぺ
5位 長崎県 ゆめのか

新宿高野で苺フェアを開催中

フルーツの専門店、新宿高野では、多彩な産地やブランドの苺を楽しめるフェアを4月末まで展開中だ。今回は、フェアの概要や狙い、新宿高野の取り組みについて、同社営業推進部・ブランド推進担当部長の秋山智則氏に話を聞いた。26年店頭での販売を担当し、店長も務めたというベテランだ。

フェアでは、フルーツやオリジナルのフルーツ加工品を扱う新宿本店の売り場や、8店舗を展開するタカノフルーツパーラーにて、苺の限定商品を販売する。

例えばタカノフルーツパーラー新宿本店で提供する「苺のパフェ」(2200円)は、苺とりんごのグラニテやゼリー、カラメルマスカルポーネクリームを重ねた上に生の苺をたっぷりと盛り付けた商品。

【写真】生の苺をたっぷりと使った苺のパフェ、「とちあいか」を使用したショートケーキ、1926年当時のフルーツパーラー、ファッションショーを開催していた時代、3850円の「静岡県産マスクメロンパフェ」など
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