一流とは「不安でも強気でいられる人」だった 心が強い人が持つ「3つの力」

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私は人から元気を吸い取ってしまう人を「感情バンパイア」と呼んでいます。どの職場にも必ず潜んでいるものです。「注意したほうがいい」と人に忠告することもあります。弱気な人が周囲に振りまくネガティブ感情の感染力は、軽視できません。

自分の心を変える方法はある

人が下向き・後ろ向きになるような状況でも、上を向いて前向きに行動し、強気でいられる人の姿をみて、私はいつも羨ましく感じていました。「自分もあのように強くなれたらいいのに」と思うと同時に、嫉妬さえ感じたこともありました。

しかし、今では羨ましく思うことはありません。なぜなら、自分の心を強く変える方法を知ったからです。弱気になりがちな自分を強気に変えることはできるのです。

それは「私はポジティブです」と鏡の中の自分に向かって毎日10回唱えたりするような、疑似科学的な技法ではありません。心理学の研究に基づいた、自分を変えていく技術です。

今では私がその方法を、大手企業などから依頼を受けた講演会や研修で教えています。

その背景には、ストレス耐性があり、失敗を恐れず、仕事のプレッシャーにも負けず、前例のない仕事でも積極的に取り組むことができる人材のニーズが増していることがあります。 同時に、多くのビジネスパーソンが、会社での人間関係でストレスを感じ、ハードワークで疲れ、将来の不安で心が折れそうになっているからです。近著で紹介している「未来ストレス」に悩まされている人も少なくありません。

ストレス過多の競争社会では、知識力やビジネススキルも大切ですが、「打たれ強いマインド」も重要です。弱気な人は競争に勝てず、「負け組」になりかねないからです。

とくに、まじめで頑張りやな人ほど、仕事で人よりも多くのストレスを感じ、自分と会社の未来に不安をもち、やり場のない不満やイライラを感じており、人によっては抑うつ傾向になってしまいます。

次ページ不安で仕方がない出版社勤務・28歳女性の場合
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