「マルハラ」はNG?好かれる、嫌われるLINEの差 文章の最後に「。」をつけると怖いと感じる若者

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実はアイコンのプロフィール写真でも、好感を持たれたり敬遠されたりすることがある。

マッチングサービス「ハッピーメール」の調査によると、印象が悪いLINEアイコンについて聞いたところ、「自撮り写真(加工あり)」という回答が圧倒的に多く、「恋人と映る写真」なども。一方、印象が良いLINEアイコンは「動物・ペット」「風景・景色」などとなっている。

写真を登録せず初期設定のままにしているのも、あまり好まれないようだ。無味乾燥なものではなく、ペットや好きな景色など、人柄や趣味が感じられるものが好かれるというわけだ。なお、自撮り写真は不人気だが、他人に撮ってもらった自分の写真は好感を持たれるという違いがある。

ある20代女性は言う。「自撮り写真は自己愛が強そうで苦手。他の人に撮ってもらった写真は、撮ってくれた相手との関係性が感じられていいのかも。アイコンは自分を表現する場だし、知ってもらう場でもある。やっぱり自分らしさも大切なのでは」

日本結婚相談所連盟(IBJ)の「恋人とのLINE」に関する意識調査(2021年9月)によると、好印象を受けるLINEのアイコンは、「旅行等で撮影した風景写真」「花や車等の趣味の写真」「表情が分かる写真」など。やはり「アイコンなし」や「アップの自撮り写真」はウケがよくない。「複数人で映っている写真」もNGとなっているのは、どれが本人かわからずまぎらわしいためだろう。

InstagramやX、TikTok、YouTubeなどの他のSNSは、多くの人に見てもらうために利用することが多い。しかしLINEは、家族や友人、知人との連絡ツールとして使われるものだ。アイコンにもその人らしさや人柄などが求められるというわけだ。

“これを使えば問題ない”万能スタンプはない

では、LINEスタンプに好まれる傾向はあるのか。

あるLINE社員に、「残念ながら『このスタンプさえ使っておけば間違いない』というものはない」と聞いた。全国講演時、どのLINEスタンプが好まれるか聞いて回ったところ、どのスタンプも「イラッとくる」などネガティブにとらえる人が少数ながらいたというのだ。

「送られてきたスタンプで『どういう意味、嫌味?』と悩んだことは何回もある。どちらにもとれるスタンプが多くて悩む」と先程の女性は言う。スタンプの捉え方は人によって異なるため、言葉での説明も送ると誤解を避けられるだろう。

なお、やり取りする相手と文章を似せたり、絵文字の量、スタンプの種類や頻度などを合わせると相手に好まれやすい。いわゆるミラーリング効果が働くためだ。相手がスタンプを多く使う人なら合わせて多めに送ってみたり、相手と似せた文章で返信したりすると、好感を持たれやすくなるはずだ。

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