「マルハラ」はNG?好かれる、嫌われるLINEの差 文章の最後に「。」をつけると怖いと感じる若者

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ただし注意点もある。「おじさんなのにかわいすぎるスタンプを使っていると引く」とか、「真面目な話をしているのにふざけたスタンプを送ってくるのはNG」という声はよく耳にする。年齢や立場、場面に応じたTPOに合ったスタンプを選ぶことも重要ではないだろうか。

最近は仕事でLINEを利用する場面も増えてきたが、そもそもLINE、特にLINEスタンプはカジュアルな印象が強く、年配のユーザーには仕事向きではないと感じる人もいる。

ワークスモバイルジャパンの「ビジネスチャットにおける新入社員のスタンプ利用に関する意識調査」(2020年8月)でも、社内チャットにおける新入社員から上司へのスタンプ利用は、55.2%の上司がOKである一方、18.7%はNGととらえている。

利用場面によっても、スタンプに対する印象は異なる。感謝の気持ちをスタンプで伝えるのは上司の半数以上がOKだが、謝罪の気持ちでは半数以上がNGと答えている。少なくとも謝罪時には、スタンプは利用しないほうがよさそうだ。

初めから無料でダウンロードできるLINEスタンプは、ムーンやコニーなど癖の強いものが多く、使い方が難しい。年上の人に送る場合はスタンプの使用はひかえめにしたり、送る場合も、「承知しました」などのおとなしめの“敬語系スタンプ”を利用するのがいいのではないか。

自己中心的にせず周囲への気遣いを

嫌われる投稿の傾向もある。一般的に、自慢やマウンティング投稿は嫌われやすい。自撮り写真が多いのも、自意識が強いと感じられて敬遠されることが多いようだ。

若者世代でも自撮り写真を載せる割合は減っており、アイコンも顔写真ではなく風景や趣味がわかるような写真、投稿も顔を持ち物で隠したり、後ろを向いた写真を使用することが多い。「盛りすぎると恥ずかしい」という感覚なのだ。

ネガティブな投稿も嫌われることが多くなる。投稿内容には問題がなくても、サムネイル写真が不快で嫌がられることもある。他のユーザーが見ていて気分が悪くなるような投稿はせず、自分の投稿を客観的に確認した上で投稿するといいのではないだろうか。

SNSは人と繋がりやすくしたり、より親しくなるためのコミュニケーションツールであり、人柄が感じられたり、共感できると好まれる傾向にある。自己中心的にせず周囲を気遣うことで、好かれたり、コミュニケーションもスムーズになる。感覚の違いには世代間の違いも大きい。ぜひ参考にしていただければ幸いだ。

高橋 暁子 成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト

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たかはし あきこ / Akiko Takahashi

書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。 SNSなどのウェブサービスや、情報リテラシー教育などについて詳しい。元小学校教員。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)など著作多数。『あさイチ』 『クローズアップ現代+』などメディア出演多数。公式サイトはこちら
 

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