1位は『イスラエル』ですね。
理由は、意志が強固ではっきりしているからです。どれだけ大きな軍事力を持っていても、上のほうが軟弱、意志薄弱だったりすると、腰がふらつきます。
「ハマスを徹底的に潰す」
と上から下までキチンと意志が統一されている。もし日本が同じ状況だったら、
「国民が……」
「国際世論が……」
「アメリカが……」
「政治が……」
とブレるはずです。もちろんブレるのが悪いわけではないですけど、敵としてはイスラエルのほうがずっと怖い。
イスラエルには人質作戦も効きづらいです。作戦立案の段階では人質も念頭にあったみたいですが、実際に戦闘が始まったら人質は二の次。脅しにブレずに戦闘を続けていました。
「負けたら国が消滅する」という緊張感
なぜイスラエルの意志が強いのか? それは建国以来常に敵国に囲まれているからだと思います。国民の一人ひとりに国防の意識が高い。パレスチナ戦争、中東戦争とつねに土俵際で戦っているから、
「負けたら国が消滅する」
という緊張感があります。日本人はたとえ戦争状態になったとしても、
「帰る国までは、失うことはないだろう」
と思うんじゃないでしょうか?
イスラエルは戦力としては大きくないですが、徴兵制度ですから、いざとなったら大人のほとんどが軍人になります。
兵器開発も盛んで、世界最重量級の装甲兵員輸送車も持っています。また鹵獲した装甲車などを再利用していますし、アメリカから兵器も輸入しています。軍事力という点から見ても、かなり手強いと思います。
フリーランスの傭兵だったら、かなり戦いたくない国ですね。
2位は北朝鮮です。
イスラエルに似ていますが、やはり独裁的な体制の国というのはブレません。
「将軍が決めたら、そのとおりに動く」
というトップダウンがしっかりしています。
兵器は前近代的と言われていますが、その代わり特殊部隊に力を入れています。彼らが訓練に「脇目もふらずに邁進している」というのが怖いですね。
ほとんど情報がなく得体が知れないのも怖いところです。ハマスの攻撃で、パラグライダーを使った電撃的な作戦がありましたが、
「元々は北朝鮮の戦術だったのではないか?」
と噂されています。
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