会計が誰にでも理解できる「2つのパズル」とは これだけ知っておけば会社経営ができる

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ここまで、大学生の娘との会話形式でお伝えしました。

売上は、正式名称は「売上高」です。

売上は商品やサービスがどれぐらい売れたのかを示す数字、利益は家賃や材料費、人件費などのコストをすべて引いて「最後にどれだけ儲かったか」を示す数字です。

これらをお困りごとに結びつけると、以下のようになります。

・売上とは、「お困りごと解決」で貢献した総エネルギー(価値)を数値化したもの
・費用とは、「お困りごと解決」のために要したエネルギー(労力)を数値化したもの
・利益とは、「お困りごと解決」のご褒美として残ったエネルギー(価値)を数値化したもの

どれだけ儲かっているか、どれだけお金を持っているか

『コンサルタントの父が大学生の娘に教えるシンプルな会計』P.45より

たとえば、歯医者なら患者さんの治療をすることは、そのままお困りごと解決になります。すべての患者さんからいただいた治療代が売上です。

治療のために最新の治療道具や薬剤をそろえたり、レントゲンを撮ったり、キュイーンと歯を削る電気代など、いろいろなコストがかかります。それが費用です。

そして、治療代から費用を引いたのが利益で、頑張ってお困りごとを解決したご褒美のようなものです。

ただ、利益が全部残るわけではありません。ここから税金を払ったり、銀行に融資を受けているなら返済をしたり、設備投資をしたりして、最後に残ったものをようやく預貯金(繰越金)として残せます。

つまり、「どれだけ儲かっているの?」「どれだけお金を持っているの?」、この2つの財務状態を考える必要があるのです。それを表したのが損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)なのです。

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