会計が誰にでも理解できる「2つのパズル」とは これだけ知っておけば会社経営ができる
ところで、「売上と利益、どちらが大事なのか?」と考える中小企業の経営者の方は少なくありません。どちらも大事ですが、利益をより増やすことが企業にとっての命題になります。
なぜなら、利益は企業の未来につながるお金だからです。
たとえば、コロナ禍で売上が激減した企業は多くありました。
それでも、今までの利益が会社に残っていれば、苦しくても何とかしのげたはずです。利益は苦しい時期の命綱になるということです。
売上と利益のどちらが大事なのか
また、新たに事業を始めたい、支店や店舗を増やしたいなどの積極的な展開をしたいときも、過去に積み立ててきた利益からお金を出すことになります。
いくら売上が過去最高だったとしても、利益が残ってないなら、新たな投資もできません。目先のお金の流れだけで「この商品は爆売れしてるから、ガンガン店を増やそう!」などと判断したら、落とし穴にはまってしまうでしょう。
たとえば、販売費用などはゼロとして考えると、1個100円で仕入れたリンゴを110円で100個売ると、売上は1万1000円で利益は1000円になります。もし1個100円のリンゴを1個1000円で5個売ったらどうなるでしょう? 売上は5000円、利益は4500円です。
この例で、売上と利益のどちらが大事なのか、わかるのではないでしょうか。会社を長く存続させるためには、利益がどれぐらいあるかが重要になるのです。
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