横浜ゴム「アドバンスポーツ」タイヤ開発秘話 欧州で鍛えた総合性能と、その未来像に迫る

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:個人的には、どんなキャラクターのタイヤであっても、環境性能を高めていくことが重要ではないかと考えています。一般的にスタンダードクラスとして商品化したタイヤは、限界グリップ性能よりも経済性能を重視しています。一方のハイパフォーマンスクラスとして商品化したタイヤは、経済性能よりも限界グリップ性能を重視する傾向です。これを環境性能で考えていくと、スタンダードクラス、ハイパフォーマンスクラスとも、ロングライフ、つまり長い距離が走れる性能を満たさないとなりません。経済性能に優れて限界グリップも高く、それでいてロングライフ……、いわば「なんでもできるタイヤ」に近づけていく、これが市場からの要望であり、我々企業としても応えないとならない領域です。しかし、実現はそう簡単ではありません。これまで以上にたくさんの、しかも多方面にわたる技術ブレークスルーが必要です。

厳格な欧州の環境対応とタイヤ開発

バイオマス由来の素材を使った「A025」(左)とスーパーフォーミュラ選手権に供給しているレース用タイヤ
バイオマス由来の素材を使った「A052」(左)とスーパーフォーミュラ選手権に供給しているレース用タイヤ(筆者撮影)
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:アドバンスポーツは欧州でも高く評価いただいています。その欧州は環境対応が極めて厳格です。たとえばユーロ7規制では、タイヤの粉塵も減らしていかないといけません。加えて、市場からの要望でもあるロングライフ(≒長寿命)性能を満足させた上で粉塵を減らしていくためには、たとえばタイヤの溝の範囲を減らし、剛性を上げていかないといけません。しかし、現在の技術だけでタイヤの高剛性化を進めていくと、 高剛性化に背反するウエット路面での排水性能が悪くなってしまいます。よって、この先のさらなる技術革新で高剛性化とウエット路面での排水性能を両立させ、さらに規制にも合致するタイヤを考える必要があると考えています。

:いくつかありますが、重視すべき項目が法規対応です。「車外騒音・規制フェーズ3」については技術開発とともに着実に対応します。

西:ありがとうございました。

西村 直人 交通コメンテーター

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にしむら なおと / Naoto Nishimura

1972年1月東京都生まれ。WRカーやF1、さらには2輪界のF1と言われるMotoGPマシンでのサーキット走行をこなしつつ、4&2輪の草レースにも精力的に参戦中。また、大型トラックやバス、トレーラーの公道試乗も積極的に行うほか、ハイブリッド路線バスやハイブリッド電車など、物流や環境に関する取材を多数担当。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)理事。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。(財)全日本交通安全協会 東京二輪車安全運転推進委員会 指導員。(協)日本イラストレーション協会(JILLA)監事。★Facebook「交通コメンテーター西村直人の日々

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