天下一品の看板「こってりスープ」50年かけた進化 創業時は屋台からのスタートだった
消費者取材では、「日々のランチは1000円未満で押さえたい。人気カレーチェーンも値上がりした結果、あまり行かなくなった」(別の40代男性)という声を聞く。「ラーメン1杯1000円の壁」もよく言われる。天下一品は「こってり」「あっさり」「屋台の味」が単品で(並)税込み920円、「味噌ラーメン」は同970円だ(※価格は店舗により異なる)。
天下一品として、どう考えているのか。
「ラーメン1杯1000円」への思い
「お客さまのご負担が増えることは大変心苦しいですが、『ラーメン1杯1000円時代』はもうそこまで迫っていると思います。輸送費、光熱費、人件費の高騰に加え、特に当社のラーメンは原材料にコストが多くかかっているからです」
木村社長はこう説明しながら続ける。
「このような中で、商品や接客のクオリティが下がることがないよう、またご来店されるお客さまに快適にお食事いただける店舗づくりに精一杯励んでいきます」
SBI新生銀行が定期的に実施する「会社員のお小遣い調査」における「昼食代」の平均は、2023年は男女ともに600円台だった。ふだんは節約してその分、少し昼食代を奮発する日もあるだろう。そうした時に選ばれる店になれるか。
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