天下一品の看板「こってりスープ」50年かけた進化 創業時は屋台からのスタートだった
1月中旬、久しぶりに「天下一品 八幡山店」(東京都杉並区)に行ってみた。今回注文したのは「こってり天津飯定食」で、ラーメン(並)とこってり天津飯(小)のセットだ。
ラーメンのスープは「こってり」「あっさり」「屋台の味」(同料金)、そして「味噌ラーメン」(+100円)から選べるが、迷わず「こってり」にした。天津飯は、餡の代わりにこってりスープがかかった品だ。
「もともと『天津飯にもこってりスープをかけてもらえませんか?』というお客さまのご要望から生まれた裏メニューで、2023年1月10日に全国発売しました。こってりスープはラーメンのこってりとまったく同じです。召し上がる際、お好みで卓上の『ラーメンたれ』で味を調整する方もおられます。
来店されると、“こってり”を注文しようという思いになるようですが、『こってり天津飯』は、あっさりラーメンや屋台の味ラーメンを食べたいお客さまにも、安心してセットメニューとして召し上がっていただけると思います」(木村社長)
濃厚味に対する消費者の思い
昨年は「こってりMAX」ラーメン(1190円※価格は店舗により異なる)も発売した。
「一部店舗のみで取り扱っていて好評だったメニューです。創業50周年を機に、さらに“こってり”を求められるファンの方に向けて6月12日に全国発売しました」(木村社長)
ところで創業半世紀を超えると、消費者自身も年を重ねる。加齢によって「好きだけど重たく感じるようになった」という声はないのだろうか。
「長年通われる常連のお客さまが『こってり』から『屋台の味』へ移られる変化はあります。一方で、比較的最近に『天下一品』を知って通われる若い世代やご家族連れも多くおられるので、出品数の比率に大きな変化はないように思います」
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