岡山の廃線「片上鉄道」代替バスは別ルートの事情 貨物の流れから人の流れへ交通路が再編された
今回は周匝8時39分発の林野駅前行きに乗り継ぎ、3分ほど乗った美咲町内の高下(こおげ)で150円払ってすぐ降りる。宇野バスと共通の区間制なので、整理券を取って乗るところが珍しい。高下までは、津山からの中鉄北部バスがやってくる。このあたりは、岡山市より津山市の方が最寄りの都市になるのだ。
中鉄北部バスの高下バス停は赤磐市広域路線バスとは別の場所で、探すのに手間取ったが、接続はよく、8時58分発の津山駅経由スポーツセンター行きに乗り継げた。これに乗ると、柵原鉱山の入口で片上鉄道でもっとも大きな駅だった吉ヶ原へ行ける。
沿線北部の需要は津山市へ向く
吉ヶ原9時14分着。ここには駅舎や車両、構内の線路が保存され、柵原ふれあい鉱山公園となった。駅舎は、そのまま中鉄北部バスの待合室として利用されている。掲げられたままの広告は津山市内のもの。地域的なつながりがどちらへ向いていたかがわかる。片上鉄道も廃止前は「津山へつながっていれば」とも言われたものだ。
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