福岡県だけでもイオン九州は100店舗以上、トライアルは70店舗以上のスーパーやディスカウントストアを展開しており、両社は同じ顧客を取り合う地域最大のライバルだ。その競合同士が手の内を見せ合い、実例を作った影響は大きい。
これを成功体験として、研究会内では西友が西鉄ストアと共同配送に取り組んでおり、現在も空車回送距離の長いルートを中心に加盟社間で協業を模索しているという。
備品の共有化で1日30分の作業を不要に
九州物流研究会の施策はトラックの共同利用にとどまらない。足元で進めているのは、備品の共通化だ。
物流施設から店舗に配送する際、商品を敷き詰めたプラスチックの容器をカゴ車にのせてトラックで運び、カゴ車ごと店舗に引き渡す。このプラスチック容器とカゴ車はスーパーごと、あるいは納品するメーカーごとに異なり、それぞれが各社の資産だ。一部のドライバーは配送後、物流拠点でそれぞれの備品を仕分けることも業務となっており、1日30分程度かかっているという。
備品の共通化はこの作業を軽減することで、ドライバーを配送業務に集中させることができる。まだ構想段階ではあるものの、イオン九州やトライアルを中心に研究会の加盟社が地域の小売り、メーカーに協力を要請している最中であり、実際に統一される日は近いかもしれない。
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