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お金・偏差値…「数字に振り回されてる人」の盲点 田内学×近内悠太「お金と贈与」トーク【前編】

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  • 田内 学 お金の向こう研究所代表・社会的金融教育家
  • 近内 悠太 教育者、哲学研究者
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近内:なるほど。

田内:それもあって、本の最後に贈与や愛の話を入れました。愛って、子をもつ親ならすんなりわかるんですけど、中高生には伝わりづらいので、フィクションの中で伝えていきたいなと思って小説にしたんです。

お金・偏差値・いいねに振り回されないために

田内:さて、今回のイベントのテーマは「“お金・偏差値・いいね”数字に振り回されない生き方」なんですけど、僕はお金と偏差値、いいねには、やっぱり振り回されちゃいます。

近内:僕もけっこう、いいね見ちゃいますよ。

田内:僕の父親は中卒で苦労したらしく、物心ついたときから東大に行けと言われていたんですよね。その影響もあって、偏差値に振り回されて生きてきました。

偏差値がすべてじゃないと思いながらも、その後ゴールドマン・サックスに入って数字に振り回されて、家族を持ってもまた別のことで数字に振り回されてしまっています。

どうすれば、振り回されずに生きていけると思いますか?

近内:振り回されない生き方は過酷ですけど、それでもいいんですか? って僕は思います。

田内:過酷?

近内:数字に従えば、私はこのデータ、統計に従っただけですって言い訳ができますけど、数字に振り回されない生き方は客観的で外的な根拠がないから過酷だと思うんですよ。覚悟というか、勇気というか。そういった自身の内側にある信念が必要になる。

なんであなたはそれを選んだんですか? なぜそのように判断し、決断したのですか? って聞かれても、私が選びたかったから、そうすべきだと考えたからとしか言えなくて、理由の説明ができないわけですよね。

田内:数字とかエビデンスがあると、これを基に選んだんだから仕方がないと諦めがつくし、未来の自分に対しての言い訳としても、数字があったほうが楽ではありますよね。

近内:それでも、できるだけ振り回されないためには、なんだか今日はやけに楽しいなぁって思う瞬間を大事にして、その瞬間を共有できる仲間を増やすことですかね。ともに時間を無駄遣いするっていうのが大切なんです。

田内:今を生きるってことですね。

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【数字よりも大切な、身近な人からの言葉】

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