33歳男性「リボ払いの無間地獄」に堕ちた残酷経緯 "ひょんなこと"から毎月30万円超の支払いに…
結果、毎月2枚のカードを利用可能額の限界まで使い込むようになり、その頃には給料が入ってもすべてカードの返済に消えてしまった。現金はなくなるが、返済によってカードの利用可能額が復活すると、今度はすべての買い物の支払いをカードで賄うという、文字通り自転車操業となった。
「いよいよ、毎月の給料よりも返済額のほうが上回ってしまったんです。つまり、毎月20万~30万円程度の返済になってしまいました。2枚目のカードのキャッシング機能も、リボ払いで返済を先送りにしていたため、借りられる額が2万円程度になっていました」
そして、リボ払いの無間地獄へ
そんな状態を打破するために、佐々木さんがとった方法は新たにカードを作ることだった……。当然、キャッシング機能が付帯しているものである。
「再びキャッシングができるようになったので、また現金が手に入って生活が安定するようになりました。そうすると『お金に余裕ができた』と勘違いしてしまい、以前より飲み会に参加するようになります。
さらに、後輩もできたので『ほかの先輩たちとは違うぞ』と、格好をつけたくて飲みに誘ってはいつも奢るようにしていました」
こうして、自ら「多重債務者」と形容する状態に陥った佐々木さん。こうなってくると「親の顔が見てみたい」と叱りたくなる読者諸氏もいるかもしれないが、聞けば佐々木さんの親も同じように借金癖があった……というわけでもないようだ。
後編では、佐々木さんの幼少期の話を掘り下げつつ、数年に及んだリボ払いの無間地獄の意外な顛末を綴っていく。
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