33歳男性「リボ払いの無間地獄」に堕ちた残酷経緯 "ひょんなこと"から毎月30万円超の支払いに…

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結果、毎月2枚のカードを利用可能額の限界まで使い込むようになり、その頃には給料が入ってもすべてカードの返済に消えてしまった。現金はなくなるが、返済によってカードの利用可能額が復活すると、今度はすべての買い物の支払いをカードで賄うという、文字通り自転車操業となった。

「いよいよ、毎月の給料よりも返済額のほうが上回ってしまったんです。つまり、毎月20万~30万円程度の返済になってしまいました。2枚目のカードのキャッシング機能も、リボ払いで返済を先送りにしていたため、借りられる額が2万円程度になっていました」

そして、リボ払いの無間地獄へ

そんな状態を打破するために、佐々木さんがとった方法は新たにカードを作ることだった……。当然、キャッシング機能が付帯しているものである。

リボ払い
(本人提供)

「再びキャッシングができるようになったので、また現金が手に入って生活が安定するようになりました。そうすると『お金に余裕ができた』と勘違いしてしまい、以前より飲み会に参加するようになります。

さらに、後輩もできたので『ほかの先輩たちとは違うぞ』と、格好をつけたくて飲みに誘ってはいつも奢るようにしていました」

こうして、自ら「多重債務者」と形容する状態に陥った佐々木さん。こうなってくると「親の顔が見てみたい」と叱りたくなる読者諸氏もいるかもしれないが、聞けば佐々木さんの親も同じように借金癖があった……というわけでもないようだ。

後編では、佐々木さんの幼少期の話を掘り下げつつ、数年に及んだリボ払いの無間地獄の意外な顛末を綴っていく。

千駄木 雄大 編集者/ライター

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せんだぎ・ゆうだい / Yudai Sendagi

編集者/ライター。1993年、福岡県生まれ。奨学金、ジャズのほか、アルコール依存症に苦しんだ経験をもとにストロング系飲料についても執筆活動中。奨学金では識者として、「Abema Prime」に出演。編集者としては「驚異の陳列室『書肆ゲンシシャ』の奇妙なコレクション」(webムー)なども手掛ける。著書に『奨学金、借りたら人生こうなった』(扶桑社新書)。原作に『奨学金借りたら人生こうなる!?~なぜか奨学生が集まるミナミ荘~』がある。毎月、南阿佐ヶ谷トーキングボックスにて「ライターとして食っていくための会議」を開催中。

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