営業の心をタフにする断られた時の解釈の方法 考え方次第で落ち込まず成果もアップする
2時間もいい感じで話をした相手からお断りされても、「2時間前までまったく見ず知らずだった私の話を、2時間も聞いてくれたなんて、感謝しかない」「本気で悩んでくれてありがとう」と思えるようになります。
私は、そのように、どんなときもリフレーミングできるようになってからは、お断りに対しても落ち込むことがなくなりました。
リフレーミングを使えば、このように、心をしなやかにすることが可能なのです。
コロナ禍をリフレーミングで乗り切る
ここでコロナ禍において、私の会社がやったリフレーミングについて紹介いたします。
2020年。私の会社が、法人を対象とした研修事業に本格的に参入して2年目のその年のはじめ。2月から9月くらいまで、私のスケジュール帳は、研修やセミナーの予定で真っ黒でした。内心、「今年度の売上は間違いなく過去最高になる」と、確信をしていたのです。
ところが……そこに現れたのが新型コロナウイルスでした。
1月にかかってくる電話は、そのすべてがキャンセルの電話でした。
真っ黒だったスケジュール帳は、見る見る修正テープでガビガビに(この手帳は、今ではよい記念になっています)。気がつけば、8月までの契約はものの見事に全部が飛んでしまいました。
史上最高の売上をあげる予定が、なんと、一気に見込み収入ゼロ円になってしまったのです。
「キャンセルする側もたいへんなんだから、ここでキャンセル料をいただくのはやめよう」
社員たちには、そんな強気の宣言をしましたが、さすがの私も寝つきが悪くなり、お酒の量も増え、ストレス食いから体重も5キロ増。さて、どうしたものかと考えました。
最初にやったのは、現状を正しく把握することです。
社内にあるキャッシュと毎月出ていくお金、そして、売掛金の回収(7割と仮定)をキャッシュフローにまとめた結果わかったのは、「10月くらいまでは、売上がゼロでも、なんとかいける」ということでした。
ここで、リフレーミングです。
この最悪の事態を、どうPMAで解釈するか?
まず、社員たちに、「10月までは1円も売れなくても大丈夫」だという事実を伝えて安心してもらい、こんな指示を出しました。
「今はジタバタせずに、10月以降のアポを取ろう!」
いたずらに不安がらず、今、やれることをやろうと伝えたのです(まあ、10月以降も新型コロナがこの状況だったら知らんけど……くらいに腹をくくりました)。
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