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「スマホで操作できるEV」中国で激化する勢力争い 有力メーカー3社が独自OSをEVに搭載し話題に

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  • 浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)
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自社のOSや自動運転技術を外部に提供せず、EVメーカーとして世界上位を目指すシャオミに対し、ソフトウェアを自動車メーカーに開放し共存共栄の道を探るのがファーウェイ(華為技術)だ。

ファーウェイはアメリカ政府の規制を機に自動車ビジネスに本腰を入れるとともに独自OSの開発を加速、2020年に「HarmonyOS」を発表した。

2022年には中堅自動車メーカーの賽力斯集団(セレス・グループ)と共同開発し、HarmonyOSを搭載したSUVのEV「AITO(問界) M5」を発売した。

同車種はファーウェイのスマホやスマートウォッチと相互接続され、車内カメラでビデオ通話したり、スマートウォッチを自動車のキーとしても利用できる。

自動運転中のAITO(写真:筆者撮影)

2023年前半までは目立った実績を残せなかったAITOブランドだが、同年9月にマイナーチェンジして発売したSUVタイプのPHV「M7」が発売2カ月半で10万台の受注を達成し、12月下旬に発売した50万元(約1000万円)前後の「M9」は予約が3万台を超えるなど、勢いを強めている。

マーケへの関与を強めたファーウェイ

ファーウェイは当初、サプライヤーの役割に徹するとしていたが、しだいに開発やマーケへの関与を強め、ファーウェイのOSを搭載する複数の自動車メーカーと統一ブランド「鴻蒙智行(HIMA, Harmony lntelligent Mobility Alliance)」を立ち上げ、自動車関連事業を分離して新会社を設立すると昨年11月に発表した。

新会社には国有大手の長安汽車が関連会社と合わせて最大40%出資することが決まっており、ほかにも複数の自動車メーカーが出資を計画している。地方の無名メーカーであるセレスがファーウェイの力を借りてEVメーカーにアップグレードできたことから、EVシフトに苦戦する既存メーカーの駆け込み寺としての存在感を高めている。

上海のファーウェイの旗艦店ではスマホやPCと車が同じ場所で売られている(写真:筆者撮影)

アップルに対抗してアンドロイド陣営が形成されたように、HarmonyOSを軸にした「ファーウェイ連合」は、2024年にBYDの対抗馬に成長する可能性がある。

魅力的なOSを持っていたことから、自動車メーカーに買収されて息を吹き返したスマホメーカーもある。

民営大手の浙江吉利控股集団(Geely、以下吉利)」の李書福会長は2021年秋、武漢市にスマホメーカー「湖北星紀時代科技」を設立し、翌2022年、スマホメーカーMeizu(魅族科技)を吸収合併して「星紀魅族」と社名を変えた。

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