世界的に著名なドライビングシュミレーター「グランツーリスモ」に中国シャオミのEVが異例のスピード採用。ブランド力・技術力に注目

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シャオミEV
ロンドンでグランツーリスモにシャオミEVの採用が発表(筆者撮影)
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世界中に多くの愛好者がいるプレイステーション向けのドライビングシミュレーターソフトであるグランツーリスモ。この有名なゲームに中国のスマートフォンメーカー、シャオミ(Xiaomi)のスポーツタイプの電気自動車(EV)が登場すると発表された。シャオミがEV市場に本格参入したのは2024年3月と、まだ自動車メーカーとしては新興の存在にすぎない。しかし参入からわずか1年余りで世界的に著名なレースゲームの車両ラインナップに加わるというのは、異例のスピード感だ。中国EVメーカーの勢いと、シャオミのブランド力・技術力の高さが、こうした分野でも鮮明に表れている。

わずか半年でスポーツタイプEVを発売

シャオミの創業は2010年。スマートフォン「Mi」シリーズで市場に参入を果たしたのは2011年だった。その後は一時的に販売不振に陥るものの、中国を代表するスマートフォンメーカーとして着々と販売数を伸ばしていった。日本には2019年に参入し、2025年には自社ストア「シャオミストア」もオープンしている。今やスマートフォンメーカーとしてアップル、サムスンに次ぐ世界シェア3位のシャオミだが、スマートウォッチなどウェアラブルデバイスでも存在感を高めており、さらにスマート家電も製品数を大きく増やしている。

シャオミストアに並ぶ製品はスマートフォンやタブレットだけにとどまらず、スマートウォッチやスマートバンドなどのウェアラブルデバイスから、チューナーレスの大型スマートTV、炊飯器や掃除機などの白物家電、さらにスーツケースやカバン、ボールペンなど日用雑貨も並ぶ。日本のイオンモール内にあるシャオミストアを訪れた一般の来客は、店舗に並ぶ製品を見てシャオミを家電メーカーや生活雑貨メーカーと感じるかもしれない。

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