「子どもが欲しい」年収1500万54歳婚活男性の誤算 「お金があれば若い女性と結婚できる」は本当か

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「すでに38歳。そこから婚活アプリや友達の紹介などで婚活を始めたんですが、なかなかいいご縁に恵まれなかった。アプリで出会う男性は、即結婚というよりも、まずは彼氏彼女の恋人期間を経てから結婚を考えている人が多かった。あと、深い仲になると実は既婚者だったというのがわかった人も数人いました」

 そうこうしているうちに2年が経ち、40歳になってしまった。

「もう悠長なことはいってはいられないので、婚活に本腰を入れることにしました」

こうして結婚相談所での婚活をスタートさせたのだが、当初は年下にばかり申し込みをかけるので、なかなかお見合いが組めなかった。そこで、「男性の年齢の幅を広げましょう」と筆者がアドバイスしたのだが、「上だとしても、できるだけ自分の年齢に近い男性がいい」とゆずらなかった。

50代以上の男性から申し込みが来ても、決して受けない。どんなに高年収でも、「お金があればいいってもんじゃない」と突っぱねた。

さとえは、結婚したら不妊治療でも何でもして、子どもを授かりたいという。実際、そういうアラフォー婚活女性は増えている。さとえのように、子どものためにも若い男性がいいと考える女性も一定数いる。

不妊治療については、以前は隠して治療を受ける女性が多かったが、現在は治療を受けるカップルも増え、仕事先に体外受精や不妊治療を公言する女性も多くなってきている。助成金制度が終了し、2022年4月から保険適用となったのも大きいだろう。

2人で生きるための婚活

時代の流れとともに婚活事情も変わりつつあるが、晩婚化が進んでいる昨今は、「子どもを授かりたい」という気持ちが、男女ともに婚活を本格的にスタートさせるきっかけになっていることは確かだ。

しかし、子どもを授かりたいのであれば、結婚を20代、30代前半に組み込む人生計画を立てたほうがいい。

年齢を重ねてから子どもを望む人たちは、男女ともに相手に“若さ”を求めるようになる。そうなると、男性が求めるベクトルと女性が求めるベクトルが、きれいにすれ違ってしまう。

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自分の人生は、自身で納得して道を切り開いていくものだ。結婚の目的が子どもを授かることならば、納得がいくまでそれを念頭に置いた婚活をするしかない。

だが、目の前のやりたいことを優先してしまったり、たまたまご縁がなく結婚せずに年齢を重ねてしまったりしたのなら、「子どもが欲しい」という気持ちは手放して、将来のパートナーを探す婚活に切り替えてみるのも1つの方法ではないだろうか。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラYouTubeも開設。

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