ドーミーインのサウナが「妙にととのう」納得の訳 ドライもロウリュもゲスト次第、顧客第一主義だ

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『天然温泉 吉備の湯 ドーミーイン岡山』のセルフロウリュを備えたサウナ(提供写真)
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男性はもちろん、昨今は女性や外国人観光客など、多くの人が利用しているビジネスホテル。各ホテルはそれぞれに、代名詞とも言えるサービスや設備を持っている。けれど昨今のホテル選びでは価格ばかりが注目され、提供側がこだわっているポイントにはスポットライトが当たっていないこともしばしばだ。
そこでスタートしたのがこの連載、「ビジネスホテル、言われてみればよく知らない話」である。各ビジネスホテルの代名詞的なサービス・設備を紹介し、さらに、その奥にある経営哲学や歴史、ホスピタリティまでを紐解いていく。
第2回は、ドーミーインの後編。前回ご紹介した「夜鳴きそば」に並んで人気のサウナから、ドーミーインを深掘りする。

サウナ―コミュニティの絶大な集客効果

昨年この連載の担当編集者であるO氏は、韓国に出張に行った。そこで宿泊した『ドーミーインSEOULカンナム』でサウナに入り、驚いたそうだ。高温低湿、いわゆる“カラカラ”タイプのドライサウナ。完全に日本式だったからだ。

以下、O氏の証言を軽く紹介したい。

「サウナが日本式だったこともあり、外国にいるのに、途中からは完全に日本にいるような気持ちになっていました。

しかも、そのサウナのクオリティがめちゃくちゃ高かったんですよ。身体の疲れが取れたのはもちろんのこと、心までリフレッシュできて。

で、そこで改めて思ったんです。ドーミーインって、どこに泊まってもサウナがめちゃくちゃいいな、いつも”ととのってる”よなって」(O氏)

ドーミーインは、設備上の理由で設置できない1ホテルをのぞき、95ホテルに大浴場とサウナを完備している。その仕様を韓国においても変更しなかった理由をドーミーイン事業本部・首都圏事業部の部長を務める平山恵一氏は、次のように説明する。

「元々江南(カンナム)区は日本人ビジネスマンが多い地域です。その方たちに、韓国でも日本と変わらないドーミーインに泊まり、喜んでいただきたいというのが狙いでした。また、地元韓国の方にも日本のホテルを知っていただきたいという想いもありました」(平山氏)

それもそのはず。サウナは大浴場と併せて、ドーミーインの代名詞的なコンテンツだ。客層は平日はビジネス利用の男性中心、祝日は男女半々だ。年齢は10代から高齢者までと幅広いが、偏りはなく、まんべんなく利用しているという。

和仕様のドーミーインブランド『天然温泉 加賀の宝泉 御宿 野乃 金沢』のドライサウナ(提供写真)
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