日本の大企業が「辞めた人」活用し始めた納得理由 ネットワークを作ることで得られるメリットとは?
「今までは離職や休職をキャリアのブランク、空白と呼ぶ人もいましたが、ライフキャリアと考えれば、人生に空白なんてない。今を生きている瞬間はすべて大切で、手放したり、準備したりする期間もすべてキャリアだ」という石山先生の言葉には、キャリアブレイクが肯定されたような気持ちになりました。
キャリアブレイクのように、自分がやりたいことを考える期間は、個人にとっても企業にとっても大切だと、石山先生は語ります。
「やりたいこと探し」の結果が、たとえば弁護士になりたい、海外で活躍したいといった、外見的なものへの比重が大きくなると、そういったことを見つけられない人たちが苦しんだり、自信を失うことがあります。
自分の「キャリア」は自分の「価値観」で決める
最後に、石山先生からキャリアに悩む人へのアドバイスもいただきました。
「自分の内なる価値観に従って、自分のキャリアを考えること。自分がどんなことに動機づけられるのかが大切であり、それは人生の経験でどんどん変わっていく。
就職する22歳のときに思いつかないことはおかしい訳ではなく、そのあとの経験でどんどん変わっていく。
人生の中では、たえず、自分の価値観を見出だす時期もあるし、それが見えない時期もある。どんどん変わるので、考え続けることが大切」
こういった個人のやりたいことや内なる価値観について、わがままだと抑えつける企業もありますが、このエネルギーを活かそうとする企業もあり、そんな企業はこれから増えていくのかもしれません。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら