元いた会社へ「出戻り」社員が語る、驚く"心の変化" 転職でも独立でもなく「復職」を選んだ理由とは

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仕事の悩みからキャリアブレイクした人の、その後の道のりについて紹介します:(maruco/PIXTA)
一時的に雇用から離れる離職や休職など、キャリアにおけるブレイク(休憩期間)を指す「キャリアブレイク」という概念。日本ではまだまだ「離職=後ろ向き」というイメージが拭えませんが、実際に「キャリアブレイク」を選択した人が、その後どのようなキャリアを描いていったのかについて、一般社団法人キャリアブレイク研究所代表理事の北野貴大氏が具体的な例をもとに解説します。
※本稿は北野氏の新著『仕事のモヤモヤに効くキャリアブレイクという選択肢 次決めずに辞めてもうまくいく人生戦略』から一部抜粋・再構成したものです。

キャリアブレイク後の3つのパターンとは

キャリアブレイクを取ったあとの人には、元の会社に戻る「復職」、元の会社とは異なる会社に就職する「転職」、フリーランスや個人事業主、起業といった方法で働き始める「独立」の主に3パターンの行動があります。

もともとは復職を目指していたけれど、転職した人もいますし、転職を目指していたのに独立した人もいます。

他の会社に転職するつもりだったけれど、いろいろ考えた結果、元いた会社に復職することを選んだ人もいます。

それくらい、自分が考えていることというのは、わからないものであり、特に文化中毒や混乱している時期に正しい判断をすることは難しいということです。

「復職」というと、わざわざ辞めた意味があるのかと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかしゆきさんのように、納得感を持って同じ職場に戻られる方もいます。

ゆきさんはテレビの制作会社で働いていました。憧れて入ったテレビの世界は忙しくもやりがいのある仕事でした。

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