大阪ー北九州「6800円」フェリー旅が超快適だった 最安5000円~「ベッド・浴室も完備」ホテル代浮かせ移動

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金額は夕方出発で早朝着の1便なら最も安いツーリストクラスが片道5000円。ビジネスホテルなどがインバウンドの影響を受けて高騰するなか、移動しつつベッドで寝られ、大浴場にも無料で入れることを考えると驚異的な低価格といえる。

2便ではツーリストが5800円、コンフォートが6800円だった。筆者は通常料金の約33%引きとなる2便のコンフォートを予約し、大阪南港に向かった。

2便は大阪南港を19時50分に出発し、新門司港には8時30分に到着する。この日、大阪南港近くのツーリズムエキスポに参加し、夕食をとったらちょうどよい時刻となった。

車両といっしょの場合は60分前、徒歩の場合は30分前までが目安となっているが、筆者が乗り込んだ30分前でもまだ車両といっしょの乗客の受付をしており、現実にはそこまで厳しく締め切るわけではなさそうだ。なお、割引運賃の場合は徒歩客のみなどの諸条件があるので公式HPで確認してほしい。

気分はクルーズ船!?

この日乗船したのは「フェリーふくおか」。総重量は1万5025トンで旅客定員は675名。三菱重工業下関造船所で建造され、2022年3月に就航したばかりである。格安料金のフェリーとはいえ、エントランスでは船員にうやうやしく出迎えられ、クルーズ船に乗船する気分である。

大阪南港を19時50分に出港する船に乗船(筆者撮影)

まずは、船室をのぞく。この船は新型コロナウイルス後にできたということもあり、感染対策などからいわゆる「雑魚寝」のスペースはなく、いずれもベッドとなっている。

最安値の「ツーリスト」はカプセルホテルのような2段ベッドだが、筆者が予約した「コンフォート」は14人部屋。200cm×80cmの1段ベッドは頭上のスペースも広く、圧迫感は感じられない。寝具もあらかじめそなえつけられており、コンセントと照明が完備。厚手のカーテンを閉めればプライバシーは確保される。

エンタメなどの設備はないものの、睡眠する環境だけでいえば、国際線のビジネスクラスとほぼ同等。静寂であることを加味すると、寝心地としてはそれ以上かもしれない。なお、筆者のベッドは窓のすぐ隣なので、外の景色を確認できて何かと便利だった。

なお、「ツーリスト」には女性のみが入室できるレディースルームも完備されていた。

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