ホンダ「N-BOX」新旧比較、価格アップが懸念材料 2代目と新型となる3代目、意外と類似点も多い

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ほかにも新旧モデル共に、スイッチを引くだけで作動し、アクセルを踏めば自動的に解除する電子制御パーキングブレーキを装備。停車中にブレーキペダルを踏み続けなくても停車状態を保持するオートブレーキホールドも採用しており、渋滞時などの疲労軽減に貢献する。

外装の変わった点

先代N-BOXのサイドシルエット
先代N-BOXのサイドシルエット(写真:本田技研工業)
新型N-BOXのサイドシルエット
新型N-BOXのサイドシルエット(写真:本田技研工業)

新旧モデルは、車体サイズもまったく同じで、全長3395mm×全幅1475mm×全高1790~1815mm。だが、新型の外観は、全体の安定感ある四角いフォルムこそ継承しているものの、フェイスデザインを中心にデザイン変更を施している。

スタンダードのフロントフェイス
スタンダードのフロントフェイス(写真:本田技研工業)

まず、スタンダードでは、フロントグリルに複数の丸穴を開けたようなデザインを採用し、先代モデル同様の親しみやすい顔つきに、シンプル家電のような清潔感も加味している。また、ヘッドライトには、リング状のLEDライトを一体式から上下2分割式に変更。ヘッドライト全体を人の「瞳」を思わせるデザインにしたほか、昼間に自車の存在を周囲に知らせるDRL(デイタイムランニングライト)、夜間の被視認性を向上させるポジションランプ、右左折時のウインカーといったマルチファンクション機能を持たせている。

カスタムのフロントフェイス
カスタムのフロントフェイス(写真:本田技研工業)

一方、N-BOXカスタムでは、フロントグリルをより大型化し、縁にあるクロームの加飾もデザインを変更。ヘッドライトの形状は、先代がシャープな印象だったのに対し、「ダイレクトプロジェクション式LEDヘッドライト」の採用で精悍かつメカニカルな眼差しを演出する。上下2眼タイプのLEDヘッドライトは、上がロービーム、下がハイビームで、反射面が不要なことなどで、ユニットを小型でシンプルにできるメリットもある。

カスタムで特徴的なのが一文字ライトだ
カスタムで特徴的なのが一文字ライトだ(写真:本田技研工業)

また、新型には、左右ヘッドライト上とフロントボンネット下を一直線でつなぐ「一文字ライト」も装備。灯体を車幅まで広げることで、ワイド感と最上級グレードとしての品格を演出するという。なお、一文字ライトの機能は、ボンネット下がポジションランプ(昼間は消灯)、左右のヘッドライト上がポジションとDRL、シーケンシャルターンシグナル(ウインカー)の3つを兼ね備えている。

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