今すぐ断捨離すべき人間関係「3つのパターン」 人と関わりながら生きるか、孤独に生きるか

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以前関わった患者さんの中に、肺がんで余命半年と宣告された、50代の男性がいました。

病気になる前、メーカーの営業マンとして仕事に心血を注いでいたというその患者さんは、最初のうち、自分の病気や余命わずかであることを受け入れられず、自暴自棄になっており、「働くことのできない自分に価値はない」「人に迷惑ばかりかけて、こんな体で生きていても仕方がない」と言っていました。

ところが、ご家族や私たち援助者からのサポートを受けているうちに、少しずつ病気であることを認め、今の自分を受け入れられるようになったのでしょう。

あるときを境に、彼は酸素を吸入しながら、大好きなたばこを吸いながら、毎日便せんに向かい、ご家族へのメッセージを書くようになりました。

これからの人生を穏やかで幸せなものにするために

眼鏡の奥の目をらんらんと輝かせ、「人生において大事なのは、お金でも出世でもない。人は宝だということを、子どもたちに伝えたい」と言っていた彼の表情を、私は今でも忘れられません。

その患者さんは、死が間近に迫っているという究極の絶望の中で、「働けなくなった自分にも、自分の人生で得た教訓を大事な人に伝えることができる」「病気を治すことも死を避けることもできないけれど、変えられるものがある」ということに気づいたのです。

自分を否定しない習慣
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変えられるものと変えられないものを見分け、変えられるものを勇気を持って変えていくこと。

それは、本当に大切なことに気づくことであり、どんな苦しみの中にあっても希望を失わないことであり、本当にあなたらしい人生を歩むことなのです。

変えられる人間関係を変えるためにも、先ほどの①~④を利用した人間関係のチェックは、定期的に行うことをおすすめします。

もしご家族など、あなたにとって大切な人との関係が②~④になってしまっていると感じたら、あなたのほうから相手に素直に語りかけ、相手の言葉に耳を傾けてください。

そうすることで、①の関係に戻り、互いに「気持ちをわかってくれている誰か」になることができるかもしれません。

あなたのこれからの人生を穏やかで幸せなものにするために。

この世を去る前に後悔しなくてすむように。

ぜひ「I am OK,You are OK」の関係を大事にしてください。

小澤 竹俊 医師

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おざわ たけとし / Taketoshi Ozawa

1963年東京生まれ。1987年東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業。1991年山形大学大学院医学研究科医学専攻博士課程修了。救命救急センター、農村医療に従事した後、1994年より横浜甦生病院ホスピス病棟に務め、病棟長となる。2006年めぐみ在宅クリニックを開院。これまでに3800人以上の患者さんを看取ってきた。医療者や介護士の人材育成のために、2015年に一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会を設立。著書に『あなたの強さは、あなたの弱さから生まれる』(アスコム)がある。

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