日本で最も「自転車を見かけない」街の真実

あのリゾート地の知られざる姿を見た!

那覇市の中心街を走るのは、ほとんどが自動車。空港から向かう間に見掛けた自転車はたった1台のみ。

「自転車屋が少ない」ということは、そもそも走っている自転車の数すら少ないのだろうか。取材班はまず、那覇空港から那覇市の中心街へ向かうまでに、何台の自転車とすれ違うかを数えてみた。

すると、なんと1台だけ。予想を超える少なさだった。沖縄一の繁華街、国際通りにも自転車は走ってない。さらに鉄道(沖縄都市モノレール、愛称:ゆいレール)の駅を見てさらに驚いた。自転車はおろか駐輪場自体がない。

沖縄県内の自転車店は約30店、人口は約140万人。ちなみに全国で最も自転車店の多い東京は約1000店、人口は約1300万人、規模だけでなく人口1人当たりに換算しても大きな開きがあり、沖縄の自転車店はやはり数少ない。

「年2~3台売れればいいほう」

家庭用の自転車は需要が少ないため、競技用の自転車専門店として生計を立てているという。TBSテレビ『世にも不思議なランキング なんで?なんで?なんで?』。6月8日(月)放送

そんな沖縄の自転車店のひとつに事情を聞いてみると、「沖縄の人は自転車に乗らないため、かなりの数の自転車店が廃業してしまった」と教えてくれた。このお店では、「年に2~3台売れればいいほう」。それも沖縄では、自転車は生活道具ではなく、競技や趣味に使われることが大半のため、「10年前から、競技用の自転車専門店にして生計を立てている」のだという。

沖縄には自転車が普及しにくい環境要因がある。まず、日本一の暑さだ。沖縄気象台のホームページ(HP)には、「沖縄本島地方の年平均気温は23℃前後。東京や大阪に比べると、年平均気温は6~7℃高くなっています」という記載がある。たとえば東京でかなり寒さを感じる冬の2月に沖縄へ渡ってみると、現地には半袖で過ごしている人もいる。そんな暑さの中で自転車に乗るのは、なかなかきついだろう。

また、四方八方が海で囲まれた島国だということも関係している。1年を通して平均風速の数値も高く、それも海水の塩分を含んだ潮風が吹く。よって、沖縄では道路標識も車もさびまくっている。自転車にはさびやすい部品が多いため、普通に使っていても、半年ほどでさびだらけになってしまう。

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