しみこむスープ"簡単・おいしい"秘訣は食材選び 自分のまわりで手に入る野菜を無理なく選んで

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新しい品種の野菜も、見かけたら積極的に使います。たとえば、香りのいいにんじんや甘みが強いトマトなど、それを使うだけでいつもの料理に変化が出て楽しくなります。

季節はずれのものや、遠くの産地のものを無理に手に入れようとはしません。目の前にある身近なものが自分を満たしてくれることを、私は野菜から教わった気がしています。

自分のまわりで手に入る野菜を無理なく選んでスープをつくり、おいしく食べて、楽しんでいただけたらうれしいです。

料理の要は調味料の使い方

料理の要となるのは、調味料の使い方です。

料理を始めた頃は、高くても質のよいものを選ぶことが多かったのですが、年を重ねて料理の経験値が上がるにつれ、調味料も鮮度が大切で、使いきれる量をこまめに買うことが大事だと感じるようになりました。

なるべく同じものを使い続けることで調味料の特性をつかんで、自分にちょうどいい塩梅を見極めていただけたらと思います。

塩谷味噌な調味料
(出所:『しみこむスープ』)

なめてみて、からだになじむと感じたものを使っています。

長崎県の平戸でつくられた「海の子」(塩炊き屋)や、鹿児島県の「坊津の華」(坊津の華)のほか、量を多く使うときは入手しやすい「赤穂の天塩」(天塩)をよく使っています。

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