"一見デキる風"だけど残念な男子の見分け方 使う言葉、話し方、行動から見極めよう

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速い人が遅い人を引っ張るチームと速い人も遅い人に合わせるチーム、いったいどちらが先に目的地に着くでしょうか。

答えは、遅い人に合わせたチームです。

速い人が遅い人の手をつかんでぐいぐい引っ張っても、全体のペースが乱れて疲労もたまる。途中で脱落した人を待たなければいけないというムダも発生して、目的地に着くのは遅くなります。

遅い人に合わせると、全体のペースはずっと一定でムダが出ない。そして疲れも少ない。結局、最も効率的に短時間で目的地に着くことができるんです。

この話はビジネスにおいても当てはまります。チームでタスクをこなす時には、最も時間のかかる人にペースを合わせたほうが、チーム全体の生産性が上がるという有名な理論があるんです。『ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か』というビジネス書のベストセラーで紹介された「制約条件の理論」です。

残念なタイプの“一見デキる風”男子は、自分はどんどん先に行って、遅い人にイライラしていることがよくあります。本当にデキる男性は、遅い人に合わせて、チームが効率的に結果を出せるように振る舞っているはずです。

女性の土俵とは

スペックを競う男の土俵に上がって戦うことができる女性も、もちろんたくさんいます。でも無理してすべての女性が男の土俵に上がる必要はありません。女性には女性の「男性を見分けて操る」という土俵があるのです。

最後にボクの大好きなある女性起業家の言葉を紹介します。

「男は子どものようなものだと心得ている限り、あなたはあらゆることに精通していることになるわ ~ココ・シャネル」

タブ タカヒロ ビジネスコンサルタント、はたらく女性のかていきょうし

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たぶ たかひろ / Takahiro Tabu

東亜大学トータルビューティ学科客員准教授。外資系アパレル2社→MBA取得→コンサルティングファームという経歴で現在に至る。新卒でやたらと有能な女性の多い職場で女子力を鍛えられ、海外勤務も経験。MBA取得後、コンサルティングファームにて、男くさいロジックと競争の世界に翻弄され、一瞬自分を見失ったものの、土壇場で開眼。周りを巻き込み味方を増やしてわくわく仕事をするスタイルを確立。週末にライフワークとして行っている「はたらく女性のかていきょうし」は大人気の数カ月待ち。セミナー開催や、雑誌取材など多方面で活躍中。共著に『外資系コンサルはなぜ、あえて「手書き」ノートを使うのか?』(KADOKAWA)。

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